フリーランス・個人事業主の経理を軽くしてくれるクラウド会計ソフトfreee。税理士が思う確定申告でやってはいけない3選を記事にしました。
スキャンして、そのまま現金口座登録してはいけない?
フリーランス・個人事業主の方が、一番初めにfreeeを使い始める時に、経理の入り口を決めます。
freeeでは、口座と呼んでいます。銀行口座以外も口座といいます。
例えば
- 現金
- 通帳
- クレジットカード
- 交通系ICカード
- タブレットレジ
などを口座として登録します。
必ず経理の初めに通る入り口です。
今回は、その口座の中の
- 現金
についてです。
現金は、
- 金庫の中の数字
- 事業用の財布の数字
と一致させるべきです。
そのため、現金出納帳を作り
- 現金の入金
- 現金の出金
- 毎日の残高
をExcelのCSVファイルなどで管理します。
ただし、freeeで
- レシート
- 領収書
をスキャンすると経理データ(取引)として、そのまま現金を選ぶ方が多いです。
この章のやってはいけないは、ココです。
わかりにくいのですが、ここで現金ではなく、
- プライベート資金
を選んで欲しいのです。
理由は、
現金口座がレシート・領収書をスキャンして出金のみで
- 現金がマイナス
になっています。
フリーランス・個人事業主の方であれば、プライベート資金
- 事業主勘定
という勘定を使うことが出来ます。
事業主勘定とは、イメージすると八百屋さんの現金カゴです。
個人の確定申告であれば、この事業主勘定を利用すると便利です。
この事業主勘定を使うと、現金出納帳をつけなくてもスキャンのみで
経費精算を効率化できます。
ぜひ、スキャンした後、
- プライベート資金(事業主勘定)
を選びましょう。
ポイント還元を考えて、ゴールドカードにしてはいけない?
昨年(2019年)は、キャッシュレスの大幅還元があり、ポイントやキャッシュバックの高い還元がありました。
皆さんもお得に利用されましたか?
この章で言いたいことは、1つ。
freeeは、経理を軽くして、本業に時間やお金を使っていただくためのクラウドツールです。
高還元は、プライベートでお願いします。
事業用の取引を自動経理化するfreeeは、このポイントやキャッシュバックで非効率になることがあります。
その一つとして、事業用カードを途中でゴールドカードにされていたケースがありました。
- 一般カードで経理データの取引を登録せずに、ゴールドカードにされていた場合
- クレジットカードデータが途中で連携されずにゴールドカードにされていた場合
一般カードの取引とゴールドカードの取引が混在していました。
こうなると経理が重くなります。
この場合、一般カードのデータを消し込んで、ゴールドカードのデータのみ生かしました。
カードの種類によっても、状況は変わるかと思いますが、
「君子危うきに近寄らず」
という言葉もあります。
フリーランス・個人事業主の方は、経理を重くしないようにしましょう。
レシート・クレジットカードにプライベートな費用を混ぜてはいけない?
フリーランス・個人事業主の方は、
- 事業用の費用
- プライベートな費用
があり、事業用の費用のみが、経費になります。
つまり、プライベートな費用は、freeeに登録すべきではありません。
理由は、プライベートな費用を登録すると消し込み作業が増えて、
- 経理が重くなります
- 税務調査で揉めます
お買い物をされる時、
- 事業用の費用のカゴ
- プライベートな費用のカゴ
を分けると
経理が軽くなります。
事業用の費用のカゴのお会計を
- 現金
- freeeに登録していない決済手段
であれば、
- レシートや領収書をスキャン
- プライベート資金で登録
freeeに登録したクレジットカード(電子マネーなど)
であれば、
レシートや領収書などは、
- スキャンしない袋
- スキャンしないファイルボックス
で保管をお願いします。
理由は、
- スキャンするレシート・領収書
- freee登録のクレジットカードで決済したレシート・領収書
を混在させると
- freee登録のクレジットカードで経理データ
- スキャンした経理データ
が二重で経理されます。
消し込みに時間がかかり
経理が重くなります
ぜひアコーディオン型のファイルボックス(13区分け)を Amazonなどで購入し、
- 月ごとのスキャンするレシート・領収書(12区分け利用)
- freee登録のクレジットで決済したレシート・領収書(1区分け利用)
で管理すると良いです。
まとめ
今回は、フリーランス・個人事業主の方が、freeeでやってはいけない事3選でした。
皆さんは、いくつ当てはまりましたか?
3つのやらない事を決めて、本業に集中していただけるといいな
と思っています。
freeeで経理を軽くしましょう
編集後記
個人の確定申告がほとんど終わりました。確定申告の本来の期日(2020年3月16日)までは、なかなかブログの更新が出来ませんでした。
クラウド会計ソフトfreeeで認定アドバイザーとして、指導する立場として、フリーランス・個人事業主の方に予め気をつけていただくと、
早く・正確な確定申告が出来るという思いで、本日の記事に至りました。
昨日は、会社合併の会計ソフト設定、個人の修正申告という1日でした。
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