マイナンバーカードを利用した年末調整のペーパーレス化が2020年から始まります。マイナポータルに登録して、保険会社・銀行・健康保険からのデータが自動化できるようになります。
2020年から年末調整がどう変わるか?
2019年までは、サラリーマンの方は、会社から3枚年末調整の書類を渡されて、記入。
または、保険会社から送られてくる生命保険控除証明書などを見ながら、クラウド給与ソフトに入力するように説明があったと思います。
- 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
- 給与所得者の配偶者控除申告書
- 給与所得者の保険料控除申告書
2020年からは、以下の準備をすることでペーパレスでデータが自動的に入力されます。
- マイナンバーカード
- マイナポータル登録
どんな入力が自動化されるかというと、
- 生命保険料控除証明書データ
- 住宅ローン年末残高証明書データ
- 医療費のデータ(2021年から)
つまり、
- 生命保険料控除証明書データは、保険会社からマイナポータルへ自動化
- 住宅ローン年末残高証明書データは、銀行からマイナポータルへ自動化
- 医療費のデータは、健康保険からマイナポータルへ自動化(2021年から)
民間や公共機関から自動でマイナポータルへデータが自動化されます。
証明書や領収書を見て、入力する必要がなくなり、ペーパーレスにすることが可能となります。
どんなメリット・デメリットがあるか?
メリット
- サラリーマンの入力の手間がなくなる
- 証明書発行の紛失・遅延も関係なくなる
- 間違いが少なくなる
- 給与計算担当者の時間が有効に使える
デメリット
- マイナンバーカードの管理
- マイナポータルの暗証番号の管理
- 高齢社員がIT化に対応できない
危機管理やIT化に対応できれば、便利になる。時間が有効に使えるようになるということでだと思います。
マイナンバーカードで自分の個人情報を国に管理されるのが、嫌だという方もいると思います。
今後も国のIT化やクラウド化による自動化は進むと思います。
私は、先手をきって、関与先の自動化を進め、時短経理による経営改善をオススメします。
今何をすべきか?
2019年12月現在、マイナンバーカードの普及率は、14%です。
7~8人に1人しか、マイナンバーカードを持っていません。
今すべきことは、
- マイナンバーカードの申込
- マイナポータル登録
です。
マイナンバーカードは、最初にマイナンバー通知カードのQRコードをスマホで読み込むだけで、登録申請できます。
紛失した人は、市区町村窓口で申込手続きが必要です。
おそらく来年は、この施策があるために、2020年春から夏にかけて駆け込みが起こると思います。
理由は、この記事のとおり、マイナンバーとキャッシュレス還元20%の施策が予定されています。
今のうちに申込手続きをすると混まなくてすむのでオススメです。
私も、11月中に申込申請をしました。1ヶ月たっても何も書類など送られてきていないので、時間がかかるようです。
また、マイナポータル(政府運営サイト)は、マイナンバーカードが届いてから登録をすると、今後キャッシュレス還元20%や年末調整の自動化が出来るようになります。
また、前の記事でiPhoneが出来ないと書いていましたが、iPhone7以降で、サービスの利用が開始されています。
ぜひマイナンバーカード申込とマイナポータルの登録を検討してみてください。
まとめ
マイナンバーによる年末調整の自動化が進めば、マイナンバーの管理はデメリットですが、時短経理や経営改善によるメリットがあります。
サラリーマンの方は、自動で入力される項目は便利。給与計算担当者は、時短経理。経営者は、経営改善と三方良しだと考えます。
2021年からマイナンバーによる医療費控除の自動化が進めば、フリーランス・個人事業主にとっても、毎年の領収書を集める・集計する手間が省けます。
マイナンバーカードの申込とマイナポータルの登録はぜひ混む前にするのがオススメです。
ついでにキャッシュレス25%還元も受けましょう。
最後に
編集後記
2019年11月30日の日経新聞の記事を見て、マイナンバーカードとマイナポータルの登録を読者の皆さんに共有したいと考えました。
自動化による時短のメリットとセキュリティ不安のデメリットどう感じられたのかぜひご意見聞かせて欲しいです。
昨日は、西福岡県税事務所に提出しに行ったり、年末調整の入力をしたりという1日でした。
1日1新
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