新NISAへロールオーバー出来るか?明記がまだありません。一般NISAから新NISAを選択するべきか。積立NISAを選択すべきか。個人的な意見を記事にしました。
新NISAはどんな制度?
一般NISAはどんな制度?
一般NISAは
- 国内株式
- 外国株式
- 投資信託
を買えます。
利益が出た場合に、
- 特定口座で買えば利益の20.315%(所得税15.315%・住民税5%)課税
- 一般NISAの口座で買った場合は、この利益の20.315%の税金が非課税
という点でメリットはあります。
ただし、損失を出した場合は、今年の損失と翌年の利益を相殺することが出来ないデメリットについても考える必要があります。
年間で購入できる金額は、
- 2014年から始まった一般NISAでは当初年100万円の非課税枠
- 2016年からは年120万円の非課税枠
へ変更がありました。
一般NISA口座を開設した方は、口座開設した年から2023年12月末までの5年間、一般NISA口座を利用できる制度です。
銀行や証券会社に薦められて一般NISA口座を開設した方もいるかと思います。ただ、5年間と比較的短い期間しか保有出来ない事を国は問題視しています。
新NISAの変更点?
税制改正大綱に記載があった新NISAは、2024年に創設されます。
以下の2階建てで、証券が5年間購入できます。
- 1階は、積立型の投資信託20万円
- 2階は、一般NISA型の102万円
もう少し細かくいうと
- 1階は、iDeCoや積立NISAで買えるような証券を20万円の非課税枠口座で購入可能
- 2階は、一般NISAで購入できる証券を102万円購入可能
となります。
今回加えられた新ルールは、
- 1階の証券を購入しなければ、2階の証券を購入できない
- 2階の証券は、短期保有目的のレバレッジ型商品を非課税対象外
つまり、長期で証券を持ち、投資初心者の方に日本の会社・証券市場を応援して欲しいという国からのメッセージのようです。
レバレッジ型とは?
値動きの2倍利益・損失が出るような短期売買の証券です。
一般NISAから新NISAへのロールオーバーは?
一般NISAから新NISAへのロールオーバーについては、税制改正大綱では記載がありませんでした。
ただ、長期で保有して欲しいという国の意図は読み取れるので、一般NISAから新NISAへのロールオーバーは、あるかもしれません。
新しい情報が分かり次第、追記したいと思っています。
ロールオーバーとは、
1年目のNISA口座で買った証券を5年目のNISA口座の非課税枠を使って、さらに5年証券を保有することが出来る制度です。(トータル10年保有)
積立NISAはどんな制度?
積立NISAは一般NISAとここが違う?
積立NISAとは、
- 購入できるのは投資信託のみ
- 毎年40万円積立NISA口座を持てる
- 毎年購入した証券は20年間保有可能
- 証券の売却利益は非課税
上記のようなルールのもとで証券投資できる制度です。
投資の黄金律は
- 長期
- 分散
- 積立
の3つですので、景気の悪い年もありますが、長期で証券投資することで年4%の複利で18年投資すると資産が投資した金額の2倍になります。
72の法則
- 資産が2倍になるのにかかる年数
- 72 ÷ 複利の数字 = 資産が2倍になるのにかかる年数
- 72 ÷ 4 = 18年
積立NISAは、投資未経験者に、複利での長期資産運用を初体験させるための制度といえます。
積立NISAの変更点は?
税制改正大綱によると、
- 一般NISAに加えて、新NISAとして5年非課税期間を創設
- 積立NISAは、それに合わせて投資期間を5年間延長
上記のような改正がはいります。
積立NISAは、当初2018年から2037年まで、毎年40万円の非課税口座を持てる制度でした。
つまり、
- 2037年まで→2042年までの20年間に延長
- いつ始めても20年間、40万円の800万円の非課税枠を持てる
上記のような状況になります。
結局どっちがいいのか?
私の結論は、
- 投資未経験者:積立NISA
- 投資初心者:新NISA → 積立NISA
がよいと考えます。
- 積立NISAは、景気が良くても悪くても毎月・毎日定額で購入
- 新NISAは、個別に好きな会社・気になる会社・海外の会社を購入
上記の点で異なります。
運用成績としては、
- 安定した利益を非課税で受けたい人は、積立NISA
- 個別の会社の良い・悪いニュースを気にしてリスク・リターンを受け入れたい人は、新NISA
が向いているのだと考えます。
もちろん非課税で購入できる金額が一番大きくなるのは、
- 新NISA → 積立NISA
です。
122万円×5年 + 40万円×20年 = 610万円 + 800万円 = 1,410万円
が今のところ非課税枠の最大値になります。
まとめ
国は、
- 人生100年時代
- 老後資金2000万円問題
を貯蓄から投資で備えて欲しいと考えています。
国は、
- iDeCo
- NISA
で日本の会社・証券市場を活性化し、お金を会社・不動産・社会に回し、配当や利益で還元を受けて欲しいという考えがあると思います。
2019年12月18日現在
- 日米通商交渉
- 日中貿易摩擦
- 英国EU合意なき離脱
のリスクが後退しているので、NYダウも連日のように高値更新。
かなり高いところにあること。
- 米国の2年物国債の金利
- 米国の10年物国債の金利
ここ1年のうちに2回金利逆転しました(逆イールド現象)
金利逆転は、景気後退のサインといわれます。
近いうちに株式・不動産の価値が下がる可能性が高いです。
しかし、下がったときが、逆にいうと買い時です。
そんな買い時を見極めて、新NISAや積立NISAを始めてみてはいかがでしょうか?
最後に
編集後記
日本人は金融リテラシーが低いといわれます。日本人は、貯金好き。保険も多くの商品は、日本国債に投資している事とほぼ同義です。
仮に皆がすべて国債にすると、個人・会社・社会のお金の流れが悪くなる心配があります。
起業したフリーランス・ひとり社長も時間とお金の投資の仕方で事業が上手くいくかが決まります。
そんな時間とお金の使い方を投資の世界から学ぶということも大事なのではないか。
そのような思いで、NISAの記事に至りました。
1日1新
インバース型 投資信託
iDeCoの改正についての記事はこちら↓