10月以降は消費税率が混在することとなります。
9月末までに準備すべき経理実務として、売上・仕入・値引・返品・在庫について
の集計方法について書きました。
※Squareリーダー クレジットカード対応
売上計上の注意点
売上計上の注意点は、計上基準により継続的に行われているか
の確認をする必要があります。
例えば、
- 商品を出荷した日の出荷基準
- 商品を納品した日の納品基準
- 販売先が検収した日の検収基準
があります。
自社の売上計上基準の情報が社内で共有されていないと
正しい消費税率を適用した請求書が発行されず、経理事務や
消費税の申告に誤りが生じます。
計上基準の確認と売上計上日の確認が
必要となります。
仕入計上の注意点
仕入計上の注意点は、商品の入荷の都度仕入を計上していたり、
月に一度、合計額を仕入に計上する方法があります。
いずれにせよ9月30日締めの納品書等の日づけの確認をし、
9月30日までの請求分と10月1日以後の請求分を
分けて請求書を発行してもらうなど対応をお願い
しましょう。
値引・返品・在庫計上の注意点
値引・返品の注意点は、商品の仕入・売上時の消費税率に
基づき、経理処理を行います。
売掛金・買掛金の補助元帳の整備をし、9月末で一度集計
しておきましょう。
税込経理の場合は、旧税率の在庫を把握する必要があります。
9月末に実地たな卸を行いましょう。
まとめ
9月末までに確認すべき主なポイントとしては、
①得意先へ消費税引き上げのタイミングを通知する。
②売上計上基準を社内で情報共有する。
③顧客別に請求締め日を確認し、9月末で一度締める。
④仕入の処理方法を確認する。
⑤9月30日までの売上・仕入を集計し、旧税率を区分しておく。
⑥9月30日までの売掛金、買掛金、在庫を集計する。
⑦駆け込み需要の取り込みと反動減への対応を検討する。
税率変更による経理実務を整理し、駆け込み需要・反動減
対策をする。
反動減対策としては、キャッシュレス・消費者還元制度
などを利用するとよいのではないでしょうか。
■編集後記
Squareリーダーが届き、クレジットカード対応
が出来ました。
消費税率の変更にともなう経理実務に
備え、キャッシュレス還元をうまく利用して
反動減を軽減したいものです。
昨日は、法人の監査1件、決算1件。
■「1日1新」
Squareリーダー設定